ネタバレ予告あらすじと感想
2024年5月30日(木)放送日
虎に翼9週「男は度胸、女は愛嬌?」
虎に翼9週44話5月30日(木)|優三の死に向き合う寅子
*虎に翼9週44話【放送後】のネタバレあらすじ感想です。
1946(昭和21年)10月
約400人の復員兵を乗せた復員船が佐世保に到着したというラジオのニュースに耳を傾ける寅子。
「もしかしたら優三さんも・・・」
寅子は微かな希望を抱くのでした。
そんなある日
「佐田寅子さんのお宅はこちらでしょうか?」
見知らぬ復員兵が猪爪家にやって来て、寅子が優三に手渡した『お守り』を差し出しました。
なんと長崎の病院で優三とベッドが隣同士だったと打ち明けます。
そして体調が悪化した時に、優三がこのお守りを握らせてくれたおかげで持ち直せたと感謝しました。
しかし今度は優三の体調が悪化し、そのまま帰らぬ人となってしまったと唇をかみます。
「私がご利益を吸い取ってしまったんじゃないかとずっと申し訳なくて・・・」
罪悪感に苦しむ復員兵に、寅子はそんな風に思う必要はないと伝え、深々と頭を下げたのでした。
「ありがとうございました」
台所にて
お守りを受け取った後もスンッとして表情を浮かべ、淡々と家事をこなす寅子。
そこへやってきた母・はるが、父・直言のカメラを売って作った大金を手渡しました。
「これは自分のためだけにお使いなさい」
はるは、自分も義姉・花江も気持ちがどん底の時に、家族に隠れて思いっきり贅沢をして乗り越えたのだと言います。
そして、これ以上心が折れて粉々になる前に、優三の死とゆっくり向き合うよう寅子に促したのでした。
その翌日の事
渡された金を何に使えばいいか分からず闇市をさまよう寅子。
かつて優三と食べた焼き鳥を思い出し、露店に立ち寄りました。
どぶろくと焼き鳥を頼んだものの、「美味しいものは一緒に」と優三と約束した記憶が頭によぎります。
結局ひと口も食べられなかった寅子のため、店主は焼き鳥を新聞に包んで持たせたのでした。
多摩川の河川敷にて
「分け合って食べるって言ったじゃない・・・。必ず帰ってくるって言ったじゃない!」
優三と過ごした思い出の場所に座った寅子は、半ばやけくそな気持ちで焼き鳥にかぶりつきました。
たまたま焼き鳥が包まれていた新聞に載っていた『日本国憲法』の第14条が目に入ります
記事内の『すべての国民は、法の下に平等』と書かれた文字を見て寅子は肩を震わせるのでした。
するとその時、寅子の中に優三が現れました。
「寅ちゃんができるのは、寅ちゃんが好きに生きることです」
かつてこの場所で優三が自分にかけてくれた言葉を、再び言ってくれたような不思議な気持ちになりました。
ずっとスンッとして蓋をしていた感情が、一気に溢れ出します。
声を上げて号泣した寅子は、ようやく優三の死を受け入れたのでした。
つづく
虎に翼9週44話5月30日(木)今日の感想!
放送後の感想とポイントをお届けです。
今日のポイントは
見事なミスリードです。
優三さんの死亡は通知書を通して知っているはずだったのに・・・!
『虎に翼』第44話は演出に完全にしてやられました。
ラジオから聞こえる復員兵のニュース、優三さんと同じような体格の復員兵の後ろ姿。
そして極め付けは見覚えのある『お守り』のカット。
「え、もしかしてワンチャン、優三さん帰ってくる展開キターー?!」ってなりますよね?!
この寅子ちゃんの期待感を視聴者も一緒に味わえるような一連のカットには、朝ドラファンもバッチリ引っかかったようで・・・。
「優三さん帰ってきたのっ?!」
「お守りだけだったかー!!。優三さんかと思ったもーん」
「優三さんではなかったけれど、生きた証は戻ってきたね」などなど。
スリードに気づいた人たちのコメントが、ネット上に多くあがっていたようです。
見事に視聴者の期待を膨らませた上で、優三さんの最期についてが描かれるニクイ演出でした!
さらに淡い希望が完全に消えたところで、第1話の登場シーンに原点回帰した見逃せない回となりました。
第1話を見た時の印象では、戦後になり新しい日本に「こんなに素晴らしい憲法が生まれたのだ~!」と感動する寅子ちゃんなのだと勝手に思っていました。
しかし第14条の文言が、出征前に優三さんのかけてくれた言葉と重なっていたから寅子ちゃんは号泣したのでしょうね。
大好きな法律からも最愛の夫・優三さんからも「これからは寅子ちゃんの思うように生きていいんだよ」と背中を押してもらえたのかもしれませんね。
『虎に翼』の脚本及びドラマ制作班の真骨頂を感じ、寅子ちゃんのように泣きながら感動する忙しい朝になりました♪
これでようやく寅子ちゃんの戦後が始まりそうです~!
虎に翼9週44話5月30日(木)予告・感想まとめ!
放送前のネタバレ・予告ポイントです。
望みが打ち砕かれる・・・
心が折れかける寅子ちゃんに対してはるさんが見事な先手を打ちます!
『虎に翼』第44話では母・はるさんが、寅子ちゃんに大金を渡すシーンが見どころになりそうです。
生きるのに必死な毎日で、しっかり優三さんの死と向き合えないまま暮らしてきた寅子ちゃん。
かろうじて心が折れなかったのは、まだどこかで生きているかもしれないという微かな希望を抱いていたからです。
しかしそれもついえた時、寅子ちゃんは感情が表に出せなくなるような状態になるのではと想像しています。
ただ寅子ちゃんには、スーパー賢母・はるさんが側にいてくれます!
はるさんは、寅子ちゃんの心身の変化を見逃さず、大金を手渡してくれるのだとか。
気になるのは、戦後の猪爪家のどこにそんな大金があるのかという点です。
最初ははるさんや花江ちゃんがヘソクリを出し合って渡してくれるのかなと想像していました。
しかし、どうやらはるさんが直言さんの形見のカメラを売って、寅子ちゃんのためにお金を作ってくれるようです。
いつも最悪の事態を免れるよう、先手を打って段取りしてくれるはるさんらしさが溢れるシーンになるような気がしています。
また、はるさんや花江ちゃんの『こっそり贅沢』は、どんなものだったのかも知りたいですよね!
なんと花江ちゃんは闇市で焼酎を浴びるほど飲み、はるさんはおはぎを食べ続けるというお金の使い方をしたようです。
花江ちゃんもはるさんも家族を失った悲しみをどこかで発散させなければ、心が壊れていたに違いありません。
今度は寅子ちゃんが生きる気力を取り戻すために、どんなお金の使い方をするのかにも注目したいなと思います〜♪
以上、虎に翼9週44話のネタバレあらすじ予告でした。