NHK朝ドラ 「あさが来た」
ネタバレあらすじ感想24週143話
2016年3月18日(金)放送
あさが来た24週テーマ「おばあちゃんの大仕事」
あさが来た ネタバレあらすじ感想・最終回まで24週143話【3月18日(金)】
有田・眉山家では・・・
藍之助の研究心が、ミカン畑を救います。
藍之助は、書籍で知ったという害虫駆除の方法を仕入れてきたと言います。「ボルドー液」でした。そのおかげで、ミカン畑を手放さなくてもよくなりそうです。
次男・養之助の兵役のために、渋々有田に戻った藍之助も、ミカン農家の仕事にも自分なりの意義を見いだし始めているようでした。
大阪・白岡家では・・・
年頃の千代には、各方面から次から次へとお見合いの話が持ち掛けられます。でも、千代は一切それに応じるそぶりを見せませんでした。
そんな千代は、あてのない花嫁修業に手もつかなくなり、やがて大学校への進学を口にするようになります。
すると、あさの下で秘書修業積んだ宜が「そんな気持ちで学問に臨んではいけない」と、歯に衣着せぬ物言いで、千代をたしなめるのでした。
ある日、そんな宜に成澤が声をかけます。
新しく出来る女子大学校の第1期生として、大学で学んでみないかというのです。
突然のプレゼントに感激する宜。そんな未来に向かって歩みはじめようとする宜を、千代は自分のことのように心から喜ぶのでした。
翌日、千代は祖母・よのに宜の事を話します。
宜が居なくなって寂しくなるから、またここで一緒に寝ようと言いますが、よのは弱々しく「うん…うん…」とうなづくだけでした。
もう、大好きなお菓子も食べられず、甘いものはリンゴのすりおろしたものしかのどを通らなくなってしまったと、お付きのかのは心配そうに言います。
それではと、千代は早速リンゴを買いに出かけました。その帰り道、家の前で人力車から降りる母・あさと出会います。
声をかけた拍子に、リンゴがひとつ落ち転がります。慌てて転がる先を目で追うと、ひとりの男性がそのリンゴを手にします。・・・、啓介でした。
千代と啓介は、よのの枕元にふたりで並んで座ると、よのは、驚きのあまり起き上がります。
啓介は、晴花亭でのよのの言葉に心を打たれたと、千代に告げていたのでした。
ならんで座るふたりを見たよのは、
「よかったなぁ、まるでお嫁さんみたいやないか」と言い、啓介に千代をよろしく頼むと拝むように言うと、安心したかのように笑みを浮かべるのでした。
その二週間後・・・
よのは、加野屋の皆に囲まれて、眠るように息を引き取るのでした・・・
■亀助が何故ふゆのお兄ちゃんになったのか?(69話)
■美少女ふゆがカメの嫁になった決め台詞は?(83話)
あさが来た24週143話・感想まとめ
よのさん安らかに
山王寺屋の栄達さんもすでに亡くなり、江戸時代を生きた先達たちはみな旅立ってしまいましたね。そして今日は、とうとう愛されるおばあちゃんのお手本のようなよのさんも、天に召されました。
息子夫婦や孫たち、かのさんはじめ加野屋の昔からの奉公人たち、みんなに見守られた安らかな旅立ちでしたねぇ。
東柳君の思いがけない登場で、心残りだった千代ちゃんの幸せな花嫁姿も将来も、ちょっぴり垣間見ることができたよのさんです。
これぞまさに、大往生ですよね。
明日は我が身のお婆さんから見れば、なんとも羨ましい最期ですけれど「看取る者、」「見送る側」の寂しさはまた別のお話です。どんなに順番通りのお迎えでも、悲しみは拭いようもありませんものね。枕元に並んだ新次郎さん、栄三郎さん、あささんの目にも涙があふれていました。
『おかあちゃん、おおきに』と語り掛けた、今日の新次郎さんの言葉…。抑えた演技とジワッと目にあふれる涙があまりにも真に迫って、ドラマを離れて本当によのさん、風吹ジュンさんに最後のお別れを告げているようで、少しうろたえてしまいました。
もしかしたら、このシーンのあささんたちの涙はドラマを離れた、本当の惜別の涙だったのかもしれません。最終回まで、あと何話もありませんものね。
先に逝った旦那様、正吉様も愛しいよのさんを優しく迎えてくれるでしょうし、よのさんはやっぱり幸せ者です。
活躍する小物たち
千代ちゃんが、おばあちゃんのよのさんのために買い求めたリンゴを落とすと、シャシャンと鈴の音とともに、東柳君が表れて…。記憶が正しければ、千代ちゃんを「リンゴの君」と呼んだ東柳君。その東柳君が現れるときにはいつもシャシャンと鈴の音がするのですよね。
ほんとうに、このドラマにはいつも小物の使い方の上手さに感心させられます。その時代考証の見事さにも感心しきりなのですが、小物たちの演出もすごいですものね。
出演者の装いはもとより、身に着ける小物、よのさんが作る張り子も然り、パチパチさんも猫や鳥の鳴き声も、数えだしたらきりがないほどの多くの小物が要所、要所で息を吹き込まれて、ドラマを見応えのあるものにしています。
宜ちゃんおめでとう
宜ちゃん、女子大学校で学べることになりそうですね。
もし、女子大学校で学ぶのに資格がいるとすれば、成澤氏が思っているように、宜ちゃんほど相応しい女子学生はいないでしょう。なにより、宜ちゃんには向学心がありますもの。
ところで今日、宜ちゃんが敷布団の下に袴を置いていましたね。
あれは、現代のズボンプレッサーの代わりの「寝押し」と言うやり方ですね。
寝ている間に折り目をつけたり、しわを伸ばしたりとなかなかのアイディアなのですが、寝相の悪い人は控えた方がよろしいようで・・・
ところで、白岡家くらいになれば、アイロンはもうあったのでしょうかね?
資料を見ますと、炭火アイロンは明治時代にイギリスから入ってきていますね。
ヨーロッパでは、炭火アイロンは火力調整が難しく布を焦がすなど、また、火熨斗は中の炭がはじけて火の粉が周りや布に飛び散るため炭火はあまり歓迎されなかったようですが、日本の炭は良質だったため問題はなかったようです。
それに、日本では炭火を使う火鉢などの暖房が一般的でしたし、家庭で簡単に炭を作る(消し炭)ことも広まっていました。それを、そのまま炭火アイロンに使えたため炭火アイロンは広く普及したらしいですよ。
ですから、白岡家にも必ずあっただろうと思われます。でも、袴はヒダが多いですから炭火アイロンで皺を伸ばすよりは「寝押し」のほうが簡単ですね。袴を毎日着用するなら宜ちゃんの方法がおすすめでしょうか。
ではでは
感想by香風