朝ドラ【おちょやん】のナレーション(語り・ 黒衣)を担当するのは、人気落語家の桂吉弥(かつらきちや)さんです。
桂吉弥さんの軽妙な語りは、ドラマに欠かせないと評判です。
ここでは、【おちょやん】ナレーション(語り・ 黒衣)役の、桂吉弥さんのプロフィールを紹介します。
【おちょやん】キャストナレーション役|桂吉弥さんの役柄とは?
登場人物にも遠慮なくツッコミを入れたり、心情を代弁する存在。
時には、神出鬼没な黒衣にも。
ちなみに黒衣とは、観客からは見えないという約束事のもと舞台上に現れて、芝居の手助けをする係のことを指します。
【おちょやん】ナレーション役|林吉弥さんのプロフィール
桂吉弥(かつらきちや)さんは、上方落語会の若手では知名度も好感度も随一の落語家です。
1971年(昭和46年)2月25日生まれで、2021年に50歳になります。
大阪府茨木市出身で、落語事務所『米朝事務所』に所属しています。
同事務所には人間国宝・桂米朝さん、桂ざこばさんなど『米朝一門』の有名な落語家が多数在籍しています。
そもそも吉弥さんは、小学校教員を目指して『神戸大学教育学部』で学ぶ大学生で、『落語研究会』に所属していました。
そんな吉弥さんは、大学生時代に一念発起して、天才噺家と呼ばれた桂吉朝(かつらきっちょう)さんに弟子入りを願い出ます
毎日通い詰めた結果、吉朝さんが根負けする形で弟子入りが認められます。

2000年頃の桂吉弥さん(左)、師匠の桂吉朝さん(右)、吉朝さんの息子さん(中央)
その後の修行生活を経て、吉弥さんは、23歳だった1994年12月に初高座に上がることができました。
なんと、大学在学中だったというのが驚きですよね。
そして、1995年3月からは、吉朝さんの師匠・桂米朝さんのご自宅で3年間にわたり住込み修業を行いました。
吉弥さんが住み込み修行している間に、米朝さんは『人間国宝』として認定されたのだとか。
その後、落語家として独り立ちした吉弥さんは、『平成25年度花形演芸大賞』など数々の賞を受賞するなど、上方落語会を代表する一人になりました。
現在は、関西を中心に数多くの落語会を主催し、古典落語の魅力を広めています。
落語家として高い実績を誇る吉弥さんですが、落語だけにとどまらずテレビやラジオでも、数多くのレギュラーを抱える人気タレントでのあります。
また、朝ドラ6作品に出演するなど、俳優としても高く評価されています。
一方で、吉弥さんは、高座の出囃子として『真室川音頭』を使っていますは、その縁がもとで、山形県真室川町の観光親善大使『まむろがわ大使』を務めています。
山形県真室川町へ来とります。明日早くから落語会なので、今晩のうちに舞台作りと明かりと音チェック! pic.twitter.com/Y7Af4QmAYL
— 桂吉弥 (@kichiya) December 1, 2020
さらに、奥様の出身地・島根県安来市の『安来市ふるさと大使』を担うなど、多忙な日々を送られています。
【おちょやん】ナレーション役・桂吉弥さん|本当は金八先生のような教員になるはずだった!?
桂吉弥さんは、両親が共に養護学校教員の厳格な家庭で育ちました。
ご自身も小学校の教員を目指して、神戸大学教育学部に進学します。
ご両親の影響もあったそうですが、ドラマに登場する名物先生に感化れて教員を目指したのだとか。
夢は『3年B組金八先生』の金八先生や、『熱中時代』の北野先生のような先生だったそうです。
しかし、大学生時代に教育実習に出た時に、夢を諦める事態が起こりました。
それは、実際の教育現場において、現実と理想のギャップを肌身をもって痛感したことでした。
想像していた以上に、教育が子供に与える影響や責任を実感した吉弥さん。
葛藤の末に、教員には向いていないと決断したそうです。
その時、落語研究会に所属していたこともあり、本格的に落語家を目指すことにしたのだとか。
挫折から落語家になったという逸話は、なかなか興味深いものがありますよね。
【おちょやん】ナレーション役・桂吉弥さん|落語家で『M1グランプリ』に出場!
桂吉弥さんは、なんと2010年に『M1グランプリ』に出場!
同じ事務所の桂紅雀さんを相方に、漫才コンビ【べニア】を結成し頂点を目指しました。
しかし、大阪予選2回戦で敗退してしまいました。
そもそも、桂さんがM1グランプリを目指したきっかけは、お笑いコンビ・サンドウィッチマンだったそうです。
2007年の大会で、敗者復活戦から優勝に輝いた姿に感動した吉弥さんは、「ジャンルは違うけど試してみたい!」と意欲が湧いてきそうで、チャレンジしました。
自信を持って出場したものの、お客さんにウケなかった時の対応に苦戦してしまいます。
落語は1人だからすぐに修正できますが、漫才は相方がいるから難しかったと語っています。
果敢にチャレンジしたM1グランプリ出場は、苦い思い出に終わってしまいました。
チャレンジ精神旺盛な吉弥さんは、これからも、驚くような姿を見せてくれることでしょうね♪
【おちょやん】ナレーション役・桂吉弥さん|スポーツ大好き!燃え上がる猛虎魂!
桂吉弥さんは、高校時代サッカー部所属で、現在もサッカー観戦が大好きだと話しています。
2002年に日本で開催された『FIFAワールドカップ』の試合では、ボランティア活動もしています。
本当にサッカーを愛していないと出来ない行動ですよね。
また、吉弥さんは、『阪神タイガース』の大ファンとしても有名です。
こないだアズマッチさんと来たときはビシエド2発で負けた中日戦。あの時打てなかった大山が今日は3打点!マルテの1発も!武田和歌子効果か、ぴたっと勝利!ぷいぷいメンバーも来てたけど😃
#ぴたっと#ちちんぷいぷい#ABC#MBS pic.twitter.com/IiLtD3hguv— 桂吉弥 (@kichiya) May 10, 2019
ツイッター等で、熱狂的な虎党ぶりを発揮しています。
六甲おろしを熱唱しながら、軽妙なトークでゲームを見守る姿が目に浮かびますね♪
【おちょやん】ナレーション役・桂吉弥さん|奥様に怒られっぱなし!?
桂吉弥さんは、27歳だった1998年にご結婚されました。
現在、お二人のお子さんに恵まれているそうです。
娘にもろた唐揚げ専用皿と薬味入れ。#父の日 pic.twitter.com/30O0Ss2p4Q
— 桂吉弥 (@kichiya) June 19, 2016
そんな吉弥さんの奥様は、『神戸大学・落語研究会』時代のお仲間で、1年先輩だとか。
なんと、吉弥さんを落研に勧誘した方だそうです!
落語家・桂吉弥の「産みの親」と言っても過言ではありませんね。
なお、ネタなのか本当のことなのかわかりませんが、吉弥さんは奥様には頭が上がらないと公言しています。
様々な場で奥様に怒られた話をしているところみると、きっと笑いの絶えないご家庭なのでしょうね。
なお、休日には、家族ぐるみで『リアル型脱出ゲーム』へ参加することもあると明かしています。
マラソンのフラフラから脱出し、ドラえもんのリアル脱出ゲームに家族4人で参加。見事脱出成功!大人も子どももめちゃ楽しいよ。#ドラえもん脱出キャンペーン pic.twitter.com/aWjjopNZY6
— 桂吉弥 (@kichiya) February 26, 2018
ちなみに、吉弥さんの本名は富谷竜作(とみやりゅうさく)さんで、旧姓は新保(しんぼ)さんです。
結婚を機に、奥様の富谷姓を名乗っているのだそうです♪
桂吉弥さんの出演経歴
NHK朝ドラは、『ちりとてちん』(2007年下期)徒然亭草原(原田優夫)役、『ウェルかめ』(2009年下期)薬王寺のお坊さん役、『てっぱん』(2010年下期)落語の声役、『ごちそうさん』(2013年下期)沢田武夫役、『まんぷく』(2018年下期)渡辺一馬役、『おちょやん』(2020年下期) 語り・黒衣役で6度目の出演です。

【ちりとてちん】にて夫婦を演じた女優の押元奈緒子さんと桂吉弥さん
NHK大河ドラマは、『新選組!』(2004年)山崎烝役で出演しています。
NHKドラマは、『ちかえもん』(2016年)横川敏斎役など多数。
また、2008年からNHK『バラエティー生活笑百科』のレギュラー相談員をはじめ、バラエティ・情報番組に数多く出演しています。
そのほかに、ラジオのパーソナリティ、テレビCMでも活躍しています。
【おちょやん】ナレーション役|桂吉弥さんのプロフ!落語家になるきっかけは夢の挫折?|まとめ
【おちょやん】ナレーション(語り・ 黒衣)役を担当する、桂吉弥さんの役柄とプロフィールをご紹介させていただきました。
吉弥さんは、本業の落語家だけでなく、俳優、タレントなどマルチに活躍されています。
朝ドラ6作目となる【おちょやん】では、ドラマの進行に欠かせない重要な存在といえます。
【おちょやん】の面白さを引き立てる、吉弥さんの軽妙な語り口調による解説やツッコミ、ぼやきにますます注目です~♪